「HAWAII-FIVE0」は、アメリカの放送局であるCBSにて2010年から放送されているアクション海外ドラマです。
本作は1968年から十二年間(全279回)に渡って放送された「ハワイ5-0」のリメイク作品に当たります。
スタッフには「スター・トレック イントゥ・ダークネス」や「M:i:III」といった作品を手がけた精鋭が結集し、キャストには「LOST」に出演したテリー・オクィンがジョー・ホワイト役や「ウォーキング・デッド」にも出演中のノーマン・リーダスがアントン・ヘス役としてゲスト出演するなど、とても豪華な顔ぶれとなっています。
舞台となっているのは題名にもある通り、常夏の島、ハワイ。
シーンのほとんどが現地で撮影されているそうで、作中の至るところで有名な観光地が登場します。
登場人物の家や彼らが立ち寄った店なども現実にある建物をそのまま使っているとのことで、撮影現場を巡る観光ツアーも企画されているようです。
物語はハワイ州警察特別捜査班「ファイブ・オー」が、殺人事件や誘拐犯、テロリストといった凶悪犯罪に立ち向かっていくというもの。
アクションの迫力や、展開の激しさだけでなく、現実世界ではとても平和な観光地で繰り広げられる凶悪犯罪といったギャップも人気の一因となっているようです。
HAWAII-FIVE0にノーマン・リーダス出演
主人公であるスティーヴ・マクギャレット(アレックス・オローリン)はアメリカ海軍情報局やシールズへの所属経験もある海軍の将校です。
彼は犯罪者の護送中に犯罪グループの襲撃を受けてしまいます。
グループのリーダーであるヴィクター(ジェームズ・マスタース)は、スティーヴに彼の父の命と引き換えに、弟のアントン(ノーマン・リーダス)を解放するように要求しますが、スティーヴはこれを退けようとします。
しかし、彼は多くの仲間を失い、彼の父も殺されてしまいました。
父の葬儀に出席するため、スティーヴは地元のハワイに帰ってきます。
そこで彼は州知事であるパット・ジェームソン(ジーン・スマート)の依頼を受けて知事が設立した特殊捜査班を指揮するというのが冒頭の流れです。
個性的な仲間たちを率いながら、彼は復讐と正義感の強かった父の意思を継ぐため、自分の父を殺した組織を追い詰めていきます。
基本的に一話完結型のストーリーとなっているため、どこから観ても作品の雰囲気を楽しめることができるでしょう。
ハワイへの観光予定がある人は、下見として観るのも面白いかも知れません。
しかし、各話にはシリーズのテーマともいえる大きな事件に関する伏線も散りばめられているため、シリーズを通して観れば、また違った楽しみ方ができるはずです。
アメリカのテレビ業界では続編やリメイク作は当たらないというジンクスがあるそうです。
しかし、「HAWAII-FIVE0」はそのジンクスを跳ね除けシーズン4の放送が終わった段階で各シーズンの平均視聴者数が1000万人を突破するという偉業を打ち出しました。
2019年の9月から、日本でも最新のHAWAII-FIVE0シーズン9の放送が開始されました。
とても息の長いシリーズですが、ハワイが舞台という個性や毎回登場する豪華なゲストに後押しされて、人気はまだまだ続いていくでしょう。